CUBOROはパズルのような「思考するブロック」
CUBOROはキュボロ、クボロとも呼ばれます。どちらで呼んで頂いても構いませんが、キュボロという呼び名が定着しています。
スイスで誕生して25年以上。今もスイスの工場で徹底した品質管理のもとに生産されています。
早速ですがはじめに、この↓コースにビー玉をころがすと、どうなるでしょうか?
答えはモノクロ写真の赤い線をたどります。
CUBOROは、このようなコースを自由に作る事ができるんですね。
CUBOROは5cm角の木材に溝や穴が空いたブロックがたくさん入っています。
このブロックにある溝や穴は全てビー玉が通る道となるもので、溝や穴の組み合わせは数十種類になります。 はじめにおすすめする基本セットでも13種類のブロックが入っています。
このブロックの溝や穴は、真っすぐなものやカーブしたものなど様々で、 それらを組み合わせてビー玉がうまく通るようにコースを作ります。
(↓ブロックの溝や穴を繋げると道になります。分かりますでしょうか)
↓の動画も見てみてください。
ガチャガチャと入れ替えていますが、その都度にビー玉が通る道が変わっていることが分かりますでしょうか?
↑この動画で何を伝えたいかというと、ブロックを入れ替えることでビー玉の道筋を次々と変えることができて、それが自由かつ柔軟にできます。
頭のなかでブロックの形を理解できていれば、ササッとできます。
パズルのような、考えるブロック CUBORO
CUBOROはパズルでもあると思います。パズルというと色々なものがありますね。例えば、ジグソーパズルやテトリス、文字で埋めるクロスワードパズルなどなど、、、。
これらはどれも出されたピースを使って決められた場所に埋めて正解を目指すものや、 制限時間内にできるだけ効率よく、多くの得点を獲得することを目指すものが多いですよね。
CUBOROも様々な形のブロックを使いますが、決められた答えはありません。
ゴールとスタートを作る事もできますが、ゴールとスタートを作らなくても構いません。
また、スタートやゴールが2つあっても良いのです。
CUBOROのピースはどれもシンプルです。
木のブロックに溝や穴があり、そのかたちをよく観察してみてください。
パーツの構造はどれも把握しやすく、ビー玉がどうやって通るか想像してみましょう。
このピースを使い、CUBOROは様々なコースを作れます。
CUBOROのピースはどれもシンプルですが、どれも緻密に考えて作られており、 シンプルだからこそ、それらを組み合わせる事で複雑で難解なコースも作る事ができます。
「思考、実践」ができるよう作られている
単純に「ビー玉を転がすコースをつくる玩具」はいくつかありますが、どれも「転がっている」様子を楽しむことが主軸にあり、「自分でコースを考えて作る」という要素が少ないように感じています。特徴的なパーツが目立つパーツは確かに目を引きますが、特定の役割しか満たせないものがほとんどです。
CUBOROは個々のパーツはどれも穴や溝があいているだけで、色もなくシンプルです。
ですが、それらのパーツは様々なパーツとの組み合わせがしやすいように設計されており、 様々なパーツと組み合わせることで役割が生まれるような構成になっています。
「目を引きやすいように」ではなく、「子どもが自分で考えて、作りやすい」ことを念頭にしていて、 作り手主導ではなく、子ども自身が考えて想像を広げられるようになっています。
そのため、「いろんなコースを作って、考え通りにできているか実践してみる」という点でCUBOROは特別に優れています。
5cmに統一されたブロックで構成しやすい
CUBOROは5cmの立方体を基本的な形としています。これによって、例えば「こんなコースを作りたい」と考えたときに頭の中で想像しやすく、 またそれを実際に組むときにも積み木のように実現しやすいのです。
それはブロック自体が同じ形であるため、ビー玉が通るコースを考えることに集中できます。
シンプルであるからこそ、考えやすい。
ブロックの上部だけでなく、内部までコースにできる
CUBOROはブロックの上面を主に使うことで、ビー玉が転がっている様子を見れるような簡単なコースを作ることができます。これに加え、ブロックの内部にある穴を繋げることにより、ビー玉が見えなくなるトンネルを作れることがCUBOROの大きな特徴でもあります。
ビー玉が転がっていき、トンネルに入って、思わぬところからひょっこり出てくる、、、こんなコースを自由に作ることができます。
そのコースを頭の中で設計図のように考えて、それを自分の手で実現して思い通りにビー玉が通ったときの達成感はひとしおです。
様々なパーツにより拡張性が高い
把握しやすく応用しやすいパーツが揃った基本セットに加え、特徴的なコースが作れるたくさんの追加セットがあります。CUBOROに遊び慣れると、「もっとたくさんのパーツが欲しい」「こんなパーツがあれば、あんなコースも作れる」という想像が膨らみますが、そういった想像力に応えられるようなセットがしっかり揃っています。
一般的な積み木としても活用できる
CUBOROのブロックはどれも5cmを基本としたサイズですので、もちろん積み木としても遊べます。溝や穴をうまく使って変わった積み方もできますし、CUBOROはビー玉のコースを作るだけではないのです。
cuboroの仕様変更について
CUBOROは日本に入ってきて15年以上の人気を続けるなか、様々なセットが追加されていきました。これによりラインナップの選択肢が増えましたが、より分かりやすく選ぶことができるように2021年に全面的なプログラム変更が行われ、商品名と各セットの内容が変更されました。
上図のように、全モデルの名称とパッケージデザインが変更になっています。
古くからのCUBOROファンとしては旧名称が馴染み深いのですが、旧モデルは全て完売し今後は新名称となりますので、ここからは新名称にて紹介させて頂きます。
cuboroのラインナップはたくさんあります
cuboroには多くのセットがあり、大きく分けて基本セットと追加セットがあります。
基本セットはそれぞれボリュームが異なる「STANDARD 16」「STANDARD 32」「STANDARD 50」に加え、小さい子どもでも遊びやすい「JUNIOR」があります。
もちろん、「STANDARD」「JUNIOR」は同じ基尺によりごちゃごちゃに混ぜて遊ぶ事ができます。
「STANDARD」各セットの違いについて(basisとstandard)
基本セットの中でも「STANDARD 32」「STANDARD 50」は、CUBOROの代表的な基本セットになります。5cm角の様々な形状のブロックのみで構成されたセットとなり、 「STANDARD 32」は32ピース。「STANDARD 50」は50ピースとなります。
単純にブロックの入数と価格を見ますと「STANDARD 50」の方がお得に感じますが、入っているピースの種類はどちらも同じです。
「STANDARD 32」と比べて「STANDARD 50」には数種類のピースが多く入っています。
その違いは下記の通りとなります。
最も多くの違いは、溝や穴が無く土台として使うNo.1ブロックです。
さて、土台としてはどの程度必要なのか?
CUBOROのコースを作るうえでは多くのピースを使用してコースを作りますが、 全てのブロックの溝や穴を通るコースを作る事は困難、、、というか無理です。
頭に思い描いたコースを作り、そのコースを作っていくと基本的にはビー玉が通ることがないピースが必ずあります。
それらは土台パーツでも溝などがあるパーツでもどちらを使ってもコースには影響がありませんので、 その部分に土台パーツを使う事により、代わりに溝があるピースを使ってコースをさらに延長して大きなコースを作る事ができます。
そのため、スタンダードではCUBOROの基本セットの中では最も大きなセットであり、 CUBOROのコース作りを存分に楽しめるセットとなります。
では、「STANDARD 32」では物足りないのかというと、そうでもありません。
「STANDARD 32」はCUBOROのラインナップの中で最も基礎的なセットとして位置づけられています。
「STANDARD 32」にはCUBOROの構造を把握するに必要な基礎的なパーツが揃っており、 人気の高い「STANDARD 50」と比べても、ピース数こそ少ないもののパーツの種類は変わりません。
そのため、「まずはcuboroを遊んでみたい」「熱中するかどうか心配、、」という場合は「STANDARD 32」をおすすめ致します。
CUBOROの遊びに熱中すると、この「STANDARD 32」では足りなく感じる場合があるかもしれません。
ですが、CUBOROには多くのオプションセットが販売されています。
オプションセットには「STANDARD 32」などの基本セットには入っていないような複雑でトリッキーな動きをするパーツが含まれており、 これらを加える事で、さらに複雑で高度な構造にチャレンジする事ができます。
つまり、将来的にこれらのオプションパーツを追加したいと考えている場合は、 まずは「STANDARD 32」を遊んで頂き、その後に好きなオプションパーツを追加する事によりパーツ数も多くなります。
もちろん、「STANDARD 50」と比較すればもちろん大きい方が勝りますが、「STANDARD 32」でも十分に楽しむ事ができます。
CUBORO JUNIORはより自由度が高いセットです
尚、CUBOROの対象年齢は5歳以上となり、あの将棋界で有名な藤井聡太さんはこのcuboroを3歳ころから遊んでいたとのことですが、 CUBOROはなかなか高度な玩具でありますので、基本的には当店としては5歳頃を目安に勧めています。3歳の子どもに「STANDARD 32」などを渡すと、一般的にはまだ遊びこなせない事が多く、十分に魅力を実感できないことになります。 そのため、3歳から5歳の子どもに渡す場合は、まずは「JUNIOR」で遊んで頂く事をおすすめ致します。
「JUNIOR」はCUBOROシリーズの中では3歳から遊ぶことができる入門向けに適したセットです。
「JUNIOR」は5cm角のブロックだけでなく、長いレールやCUBOROブロック半分である2.5cmのブロックなどが多く入っており、 より自由なコース作りを楽しむ事ができ、ビー玉が転がっている流れを把握しやすいセットとなります。
ベーシスやスタンダードなどの対象年齢は5歳以上で、ブロックの中をビー玉が潜っていくトンネルを多く使うことができますが、 3歳から6歳頃まではトンネルを使いこなすのはなかなか難しいものです。
その点、「JUNIOR」は純粋にビー玉の転がるコースが想像しやすく、転がっている姿も見て楽しめます。
CUBOROのベーシスなどはまだ早いかな?と思ったら、「JUNIOR」を検討してみることもおすすめします。
自由なコース作りをまずは楽しむことで、その後に「STANDARD」を追加することでスムーズに使いこなせるでしょう。
「JUNIORは小さい子向け」と思われがちですが、そうではありません。
「JUNIOR」には「STANDARD 32」などに含まれていないような特殊なパーツが多く入っており、 「STANDARD 32」などでは作ることができないような、自由で柔軟なトリッキーコースを作る事ができます。
まずは「自由なコース作り」に挑戦し、チャレンジする意欲や達成感、柔軟な理解力や構成力を育むのが良いと思います。
基本セットのまとめ
ここで、まずは基本セットの内容をまとめましょう。基本セットは下記の4モデルです。
【STANDARD 16】
2021年から新しく加わった16ピース入りのセット。CUBOROを満喫できるかというと足りないボリュームですが、 「ちょっとだけ遊んでみたい」という場合やギフトとしてはお勧めできるセット。
【STANDARD 32】(旧名称:basis/ベーシス)
基本セットのなかでもいちばん中心。適度なブロック数により、CUBOROの特徴や醍醐味を楽しめるボリュームです。 5歳以上で、基本セットに迷ったらこのセットをお勧めします。
【STANDARD 50】(旧名称:standard/スタンダード)
いちばん大きな基本セット。土台パーツも豊富に入っていることにより、「STANDARD32」よりもっと幅広く大きなコースに取り組めます。コース作りの達成感を味わえるCUBOROの頂点ともいえるセットです。
【JUNIOR】(旧名称:cugolino/クゴリーノ)
3歳から遊び始められるCUBORO。長いレールや半分サイズのブロックが多く入っており、より自由なコース作りができます。 小さい子でも遊べますが使い方によってはトリッキーなコースも作れる、上級者にも人気のセット。
cuboroをより高度で複雑に楽しめる追加セット
cuboroには追加セットがあります。追加セットは先にご案内した基本セットに追加して遊んで頂くセットとなります。
追加セットには下記のようなラインナップがあります。
「SPEED」「TUNNEL」「TRICK」「DUO」「PRO」「CUBE」「KICK」「JUMP」「MAGNET」「SUB」
これらの追加セットは、基本セットに含まれていないような「特殊なパーツ」が多く含まれており、 それぞれセットにより異なる趣向のパーツが入っています。
追加セットのパーツを見ているだけで楽しそうですが、この追加セットは先にご案内した基本セットをお持ちのうえで、そのセットに追加して頂くセットとなります。
追加セットのみではパーツが特殊すぎる事により、柔軟性のあるコースは多く作れません。
あくまで、基本セットに入っている基本的なパーツがあったうえでこれら追加セットの特徴を生かす事ができます。
【SPEED】(旧名称:plus/プラス)
ビー玉を加速させるような、様々な形の坂道パーツが豊富に入っています。 より勢いをつけられるパーツがあるため、さらに長い道やカーブの多いコースを作るときに活躍します。
【TUNNEL】(旧名称:metro/メトロ)
CUBOROはブロックの内部を通るコースを作ることが醍醐味の一つですが、 その特徴をさらに広げるような水平に90度カーブしたり、ブロック内部に特徴が溢れたセットです。
【TRICK】(旧名称:multi/ムルティ)
どっちに転がるか分からない分岐パーツや、戻るような方向転換パーツなどが入っています。 うまく使うと面白くも驚きに満ちたコースを作れるセットです。
【DUO】(旧名称:duo/デュオ)
並列走行、やUターンなど、溝が多くて見るからに複雑そうなパーツが入っています。 CUBOROの難易度をさらに上げるような、頭の中がぐるぐるするセットです。
【PRO】(旧名称:profi/プロフィ)※新シリーズはまだ未入荷です
パッと見ると基本セットのようですが、基本セットに含まれる「No.3」パーツのような裏面にも溝があるパーツが豊富です。 これによりブロック同士の接地面さえもコースにしてしまう、基本セット上位拡張版のようなセットです。
【CUBE】(旧名称:bauwerfel/ブロック)
見た目の通り、溝も穴もないブロック。CUBOROではビー玉が通るコースを作るうえで必要な「土台」。 ビー玉が通ることはないけれど、思い通りのコースを作るための「縁の下の力持ち」。
【KICK】(旧名称:cugolino hit/ヒット)
鉄のハンマーが取り付けられた特殊なパーツが入っており、振り子の力で上階へ勢いよくビー玉を跳ね上げます。 ゴールからスタートに戻したり、ダイナミックな動きが楽しめるセットです。
【JUMP】(旧名称:cugolino pop/ポップ)
黒いゴムにビー玉が落ちるとトランポリンのようにピョンと跳ねる仕組みです。 塔から塔へ飛び移ったり、障害物を飛び越えたりできる愉快なセットです。
【MAGNET】(旧名称:cugolino magic/マジック)※新シリーズはまだ未入荷です
磁石が埋め込まれたパーツによって「浮いてる!」となります。 見た目の驚きだけではなく、浮いている部分の土台が不要になることで他のブロックの有効活用にもなります。
【SUB】(旧名称:cugolino sub/サブ)
サブとは地下の「サブウェイ」のこと。JUNIORのような半分サイズのパーツが多く含まれているうえ、 裏面にも溝があるためとても使い勝手の良い追加セットです。
このようなかたちで、CUBOROには様々なセットがあります。
各セットの詳細は下記ページから商品詳細ページにてご覧ください。
※新シリーズはまだ生産がされていないものもございます。詳しくはお問い合わせください。
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